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near2図書館 館長こと、にゃんちー。私の読書感想文と、頭の中の本をご紹介。日々の徒然(凸凹日誌)

愛と仕事、それで精いっぱい

こんばんは。にゃんちーです。

そろそろ飽きたとか寝ぼけたこと言ったけど、やっぱり好きなものを書いている時はとても楽しいです。ぐふふ。楽しめるように、細く長く続けていきたいと思ったのであります。

 

 

早速、今日の1冊に行こう。

 

 

『ココ・シャネルの言葉 CHANEL』  山口路子

 

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「香水で仕上げをしない女に未来はない」「醜さは許せるけどだらしなさは許せない」シャネルの言葉にある「自分」を貫く美しさとは。

ココ・シャネルの言葉 - 株式会社 大和書房 生活実用書を中心に発行。新刊案内、書籍目録、連載エッセイ、読者の広場。

 

大和書房のHPから拝借。

URLを張り付ける際に、埋め込みできないのが惜しい!対応してくれい!

 

 

あんまり伝記っぽいもの、読みません。

 

お洒落というより服がとても好きです。正直、服飾史とかでblog1本成立すると、自分では思っています。

小学5年生の頃にお洒落、というより服の魅力に目覚め、何を血迷ったのか、服飾百科事典という分厚くて袋が引きちぎれそうになるくらい重たい事典を、何週間にも渡って借りては返し…を繰り返し、夏休みいっぱいかけて眺めていました。

そのころ、同時にパリコレなんかでコレクション発表しているハイブランドの書籍も読んでいました。

 

シャネルの5番の香水がずっと好きで、シャネルのスーツってカッコいいなと思っていました。デザイナーに左右されるところがありますが、今のシャネルのスーツは好きです。

 

でも、天の邪鬼な性格なのか、猫も杓子も持っているような、ヴィトンやシャネルは好きじゃないです。基本的に。そういう物ばかりを身に纏い(まとい)、いかにもー!みたいな感じでこれ見よがしに闊歩している人を、私は皮肉を込めて、歩く広告塔(0円)と呼んでいます。

その物の良さも分からず、ステイタスとして持っている人が多い。日本人独特の西欧コンプレックスにしか見えん。好かん。あ。こりゃ、失敬。

 

そんなこんなで、シャネルは持っていない。それと本の感想とは別なのだ。

 

シャネル、彼女の言葉や姿勢は、いつの時代の女性にも響くと思う。男性には少し刺激が強いかもしれませんにゃ。

もう、本の装丁の如し、シャネルのピシャリという物言いが、とてもよく伝わってきました。困ったことに、またそれがカッコいい。と、思った私はドMかもしれません。

 

シャネルがここまで大成したのは、彼女の力量他ならない。ビジネスにおいて天才だったと思う。決断が速い。時代を読む力の的確さ。そして例え一人でも突き進む勇敢さは、ビジネスにおいて必要なスキルで今も変わらないと思う。

 

彼女は恋多き女でもあり、オードリー・ヘプバーンもそうだけど、それって否定的なことなんかじゃなくて、それ程に魅力的な女性だったと好意的に捉えていただきたい。

各界の名だたる男から好かれる。こんなにも自立心が強く、意思のハッキリしている女性がだ。

 

 

シャネルは生い立ち(孤児院の出)もさることながら、ずっと孤独と戦ってきた人だろう。

恋人がいて、その時の男によって例えば香水だったり様々なものが誕生するのだけれど、恋する一人の女性なようでいて、いつだって孤独だったんじゃないかと思わざるを得ない。

インスピレーションを得てビジネスにしてきた。この本の中では、恋愛と創作の両立、と書かれているけれど、私はそうは思えなかった。

愛(恋じゃなくて、愛)と仕事を両立することが難しいほどに、自分の全てを仕事に掲げてきたのだと。

私なら、どちらか選べと言われても、どちらも欲しいので選べない。そういう意味で、シャネルは少し不器用だったのかもしれない。あるいは、生半可な気持ちで仕事をしていたわけではないことの証明かもしれない。相乗効果と言えば聞こえはいいが、愛している人といる時でさえ、頭を空っぽには、あるいは最愛の人でいっぱいにはできない。彼女は命を削って、仕事に打ち込んできた、そういうことかもしれない。

 

 

反骨精神も相当強かったと思う。

そうでなければ、装飾的で過美なドレスが主流の社会に、女性用のスーツなんて発表しないと思うの。

スーツより、ジャージ素材で作ったスポーツウェアが先に発表されるのだけど、女性の服ってそれまでポケットが無かったのだけど、この服で初めて、女性の服にポケットがついた。

これ、少し記憶が定かではないのだが、本で見たのは確か、このジャージの服の時だったと思うんだけど、その広告が粋で、シャネルの服を着た女性がポケットに手を突っ込んでたのよね。

 

このジャージの服の発表は、コルセット(腰を締め付けて、きゅっと細くさせるベルトのこと)からの解放と言われている。

 

私はそれだけじゃないと思う。後に女性のスーツへと発展するその服は、男尊女卑への疑問符と、女性の自立というメッセージもあったと感じられる。

何しろ、シャネル自身が、自立心が強い人だったから。

 

それはこんなエピソードからもわかる。

彼女は帽子屋さんからスタートし、ビジネスを拡大していくのだけれど、それを応援し、出資してくれたのは当時付き合っていた男性だった。彼に本当に愛しているかと聞かれた際の、彼女の答えがまさにそうだ。

 

あなたを愛しているかどうか、それは私が独立できたときに答える。あなたの援助が必要でなくなったとき、私があなたを本当に愛しているかどうかわかるから。

 

これについて著者の山口さんも書いているが、彼女の気高さが分かる。シャネルは色々なことに対して、まっすぐで誠実なのだ。著者の山口さんは「潔癖さ」と書いている。なるほど。

他のメリット、例えば資金援助とか、そういうものと引き換えにしていないか、その真偽を確かめられないうちは答えられない、というシャネルの姿勢は、そういうまっすぐさと、自立心の強さを物語っているのではないだろうか。

 

それはビジネスに対しても同じだ。彼女は妥協を許さない。本当に完璧主義者だったと思います。完璧主義って、周りからすると時に迷惑かもしれませんが、それだけ物事に真剣で、誠実ということなのではないでしょうか。

今でさえ、こんな風に考えられる女性、少ないと思います。それが良いか悪いか、は別として。

 

彼女の強さばかりが取り上げられますが、私は、彼女は女であることを、ある意味でめいいっぱい楽しんでいた人だと思っています。

シャネルのこの2つの言葉が、大好きです。

女性は強さではなく弱さを楽しまなくては。

 

欠点は魅力のひとつになるのに、みんな隠すことばかり考える。欠点をうまく使いこなせばいい。これさえうまくゆけば、なんだって可能になる。 

 

今でこそ、これを男女平等とか、個性とかの範疇で語られますが、シャネルはもうずっと前から言っていたんです。弱さを楽しむ、欠点を活かす、言うのは簡単ですが、彼女の精神的タフさと思考の転換の巧さ、懐の深さが見て取れます。

そして弱さを楽しまなくては、というのは、彼女自身も弱さがあると言っているのも同じです。開き直りとも違っていて、誰に対しても、自分に対してもまっすぐなところがとても愛おしい。

 

弱さを受け入れたモノこそ、本当の意味で強くなる。私はそう思っています。

これをサラッと言ってのけるシャネルが可愛らしいし、格好良く見えるのです。

私は、私。 

そう言っているみたいで。

 

 

退屈より大失敗を選んだの。

 

この一言に、ちょっとシャネルにお尻を叩かれた気分になった、にゃんちーなのでした。

読書感想文。まとめ記事でもなくて、本当に感想文なのだけれど、長くなるのがめちゃ気になる。これ、飽きずに読めてる?大丈夫?

 

今日も最後まで読んでくれた方、ありがとう◎

 

それではまたにゃん。